中国に住んでいない日本人でもアリペイ 、ウィーチャットペイを使う方法(2018年2月時点)
いつも旅行の準備は直前。
2018年2月上旬、今回の上海も1週間前に飛行機をとったせいで、香港経由という謎のフライト。
おい、直線の方がどう考えたって近いだろと思いつつ、自分の準備不足を恨みました…。
今回の旅の目標は、2017年10月にラスベガスでおこなわれたMoney2020でも大きく取り上げられていた、中国の決済事情のイマをこの目で見ようということでした。
資産運用会社のしがないサラリーマンの私では、会社の出張で上海行きが通りそうにもなく、これは自腹で行くしかないなと決意したわけです。
本当は現地の知り合いとか、出張並みにアポイント先を抑えることが出来ればよかったのですが、いかんせん上海か深センかで迷っていて決めたのも直前でしたので、事前の準備はガイドブックを買ったことと、どうやったら現地でアリペイ 、ウィーチャットペイが開けるのかという部分だけを念入りに調べていきました。
ということで、今回の記事では、中国で勤務あるいは就学していない日本人が、どうやれば現地と同様のアリペイ 、ウィーチャットペイが使えるようになるのかという部分を中心に書かせていただきます。
あとは自分の準備不足でこういう失敗談もありましたよというのも合わせて書いておこうと思うので、今後行かれる方に少しでも参考になれば幸いです。
①本当は香港経由ということを利用して、香港SIMを購入する予定だったが、香港空港にはそんなもの売っていなかった。
10年前にも友人と北京、上海には行っていたのですが、まぁ別に携帯とか使えなくてもいいやーという感じでSIMカード等は持っていきませんでした。
今回は、私単独で乗り込むということもあり、何かの調べごと、あるいは中国語が全く話せないのと読めないので、少なくとも翻訳ツールが使える環境にはしておかないと厳しいなと思い、SIMカードを用意しようと思っていました。
(もちろん、VPN経由でもいいのだと思います。)
香港の空港でもそういうのくらい売ってるだろうなと思っていたのですが、どうやらガイドに確認しても、外に出ない限りはお土産くらいしか売っておらず、買えませんでした。
ということで、空港ではwifiは使えたものの、元なし、SIMなしで旅行を始めることになってしまいました。
②深夜に着いたはいいものの、中国元の現金を持っていないままタクシーに乗ったら、まさかのVISA、Master、JCBどれも使えず。
浦東空港(新しくない方、新しい方は虹橋空港)には深夜に到着。
交換所はすでにしまっており、私の手元には使えるはずのない日本円が数万円。
タクシードライバーにこのカードは使えるか?と英語で確認するも、通じず。
とにかく、ここへ連れて行ってくれとホテルの住所を見せる。
ドライバーのおじさん、オッケーとニコッとしドアを開けてくれる。
海外に来た初日はとにかく場所の雰囲気が分からないから不安だ。
しかも、真夜中で全く周りが見えない。
1人である。
そして、ホテル近くに着いて降りようとした時に悲劇は起こった。
「このカードは使えません…。」
「オーマイガー…。」
日本では絶対にやらないこういうベタなリアクションをやってしまいがちなのが、海外旅行というもの。
VISA、Master、JCBもダメ。
もちろん、PontaやTカードで払えるわけもない。
ここで私は暴挙に出る。
「すまん、ホテルに行ってなんとかするから一緒に来てくれと。」
そのドライバーは意外と慣れているのか、「オッケー」とあれ?英語通じてたんだと思いながら、一緒にホテルへ行く。
ホテルの人に向かって、チェックインする前から「すまん、現金がないから助けてくれ」というと、何を言っているのか?よくわからないみたいな顔をされる。
あ、焦りすぎて、変な英語になっているのか?と思ったが、何度やっても同じ。
向こうが突然ガサガサして何かを取り出したと思うと、「翻訳アプリ」。
日本語で打てと。
「現金ないから、交換して欲しい。」と打つと、理解してくれたようで、代わりに現金で支払ってくれました。
私はというと、カードでホテル代払うように、カードでホテル側へ支払うことになるのでした。
もちろん数%の手数料(彼らがクレジットカード会社に支払うであろう手数料分)は上乗せされてしまっていますが…。
③現金がないと、電車にも乗れないということで、意外と使えたのが、カードによるキャッシング。
さて、翌日。
アリペイ 、ウィーチャットペイを開設するために必要なものが2つ。
a)SIMカード
b)銀行口座
順番的には、SIMカード→銀行口座が正しいです。
ですので、まずは通信会社へ。
残念ながら駅までに通信会社の店舗が見当たらなかったので、観光がてら豫園の方へ。
しかし、手元に現金がないから電車にも乗れんと。
そこで、駅には大抵ある銀行ATMでクレカによるキャシングを活用。
日本では絶対にやらないだろうなと思いつつ、手数料は多少かかるものの手元に現金ないと仕方ないということで現金をゲット。
おススメしているるわけじゃないですので、悪しからず。
(ちなみに、銀行口座を作った際にいくらか預けないといけません。ですので、その分の現金も含めて大目に現金は用意しておいた方が良いかと思います。アリペイで使うプリペイドの原資にもなります。)
④チャイナモバイルで現地SIM調達へ。
豫園の近くにつきまして、チャイナモバイルでSIMカードを購入。
期間と用量のイメージを伝えれば、問題ないかと思います。
僕はたまたまチャイナモバイルさんがすぐに見つかったのですが、どこでも問題ないかと思います。
ちなみに、海外SIMカードを差す前には、自分のスマホ等のSIMフリー化は済ませておきましょう。
SIMカードを取り出すためのピンはスマホ購入の際に箱の中に入っていると思いますが、資料を止めるためのクリップの細いやつがあればそれでも代替可能です。
iPhoneであれば、右側にある穴にブスッとさせば、外側にポンと飛び出して来るあれですね。
⑤電話番号が出来たら、片っ端から現地の銀行へいき、口座開設ができるかを訪ね歩く。
まず、最初に聞かれるのが「どうして口座を開きたいの?」。
あんまり意図がわからず、素直に「アリペイ 」を使いたいからと答えていましたが、よく断られるケースでは、「こちらで一定期間仕事をするとか、勉強するとか目的がないと口座は開けない」というもの。
結果的には、4、5つ回ったでしょうか。
で、実際に開けたのは中国工商銀行さま(笑)。
まさに神です。
先ほど開設した電話番号当てにSMSなどが飛んできますので、設定してから向かうこと。
氏名や国籍、パスポート等の確認後、見慣れない言葉として出てきたのはタックスコード。
正直、税金に関して何か聞かれることあるのかわかりませんが、私が伝えたのはマイナンバーカードに書かれていた番号です。
(2018年2月時点では、聞かれました。もしかしたら、昔は聞かれていなかったのかもしれませんが…)
あとはパスワードを登録したり、出来たプリペイドカードをもらって終了です。
⑥開設できた口座に現金を振り込み、後はアクティベートするだけ。
口座開設時にいくらあずけますか?と聞かれるので、旅行中に使いそう
金額を現金で預けます。
(足りなくなれば、ATM等で預けることはできるのかもしれませんが…。)
アリペイを開いて、携帯番号などを登録してアクティベート。
うーん、店でも、チャリ乗るのも、タクシー乗るのも、現金いらず。
実に快適ですよ。
(ただし、電車乗るときのアプリは、現地の人じゃないと使えなかったぽいです…。)