動きの遅い金融業界でも、10年単位では動いているというお話

証券大手、地銀に急接近 相互に弱点補完、連携に活路

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030700460&g=eco

こういう記事が出ていた。

 

 

自分の業界を見ても、プロダクトを置いてもらうという発想は、98年銀行窓販開始から20年以上かわっていない。

でも、時代はもうその次に来ていて、多くの商品を持ち、かつ顧客口座管理のインフラを持つ証券会社や一任業者等が、丸ごと提供というステージに来ている。
(野村のゼロコスト投信だって、野村での実験とは言ってるが、それを武器に地銀を開拓することも頭に入ってるはず…。)

 

いきなりは変わらないけど、商品置いてもらうという仕事は早晩なくなる。
こういうこと社内で言っても、理解してくれる人は一部で、煙たがられるだけだろう(笑)。

何故ならば、大勢の方が今、そういう仕事をメインにしていて、もちろんそれ自体は重要な意義を持っていて、言葉だけを見ればそれを否定するもののように見えるからだ。

いわゆる、イノベーションのジレンマというやつだ。

 

よくインフラというと、Baasとかいう観点でも話されるけど、この業界においては最下層インフラだけでは如何ともし難い、上流のプロダクトやサービス等があって、そこは経験者なしには展開できないと思う。

もちろん、クレカ会社やその他業界から証券会社を立ち上げる動きは大賛成であり、活性化や業界ルールといわれる悪い慣習を打ち崩すキッカケになるかもしれない。

 

上流のプロダクトやサービスにあたるのが、まさに記事に描かれているような動きと言える。