資産を作るために重要なスタンスについて再考

金融に関わるものとして、資産って何?というものはずっと考えてきてるのだけれども、やはりそうだよなというのが、以下のコンテンツを聞いていてしっくり来たので、自分のためにまとめておくことにします。

 

キングコング西野さんのvoicy

 

 

お金持ちとはどういう人か?

内容は聞いていただければ分かるのですが、ポイントだけ言うと、「金持ち(ここでの定義は、大きなお金を動かせる人という意味で使っていて、単に財産を引き継いだだけのような人は含まないとのこと)と言われる人は、おもてなしされた時に相手にポイント(恩恵と言い換えても良い)があると感じるセンスがある」というもの。

 

つまり、おごっていただいたり、良くしていただいた時に得した〜と感じて何もしない人でいるのか、おぉこれは返さなきゃなと思ってなにがしがもらった金額以上にお返しするのか、という事。

 

昔から言われる言葉で言うなら、ただのものほど高いものはない、ということにも近いような気はするけど、自分で値段つけてねというある種高等な遊びでもある気はする。

 

 

give&takeという文脈?お金2.0という文脈?

確かに、こういう類の話は以下書籍にもあるように、takerには気をつけてgiver精神で頑張ろうというのにも似ている。

 

●GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

 

なんですが、個人的にはこっちに近い気もしている。

 

●お金2.0 新しい経済のルールと生き方

(すいません、パラパラとしか読んでません…)

 

つまり、お金という目に見えるものが流通しすぎてしまったために、お金で表されたものだけが価値を持つみたいな考え方に無意識のうちに囚われてしまってやないか、ということ。

 

お金の持つ貯蓄性、交換性というのはそれはそれで大切だけれども、ある意味その時点で時価評価されて交換されている分、時間価値はさほど乗ってこないし、さらにその時にそのまま対価を支払ってれば感じる事もないであろう追加価値みたいなのも乗らない分、まだ良心的ではないかと思うのである。

 

卑近な例でいうと、バレンタインデーのお返しは何割増が正解なのか?みたいに頭を悩ますアレである。

 

 

資産とは何か?

金銭的なものに焦点を当てた場合、特に金融資産とはお金を生み出すもの、という定義があって、住んでる家自体は家賃に替わるローンを支払ってる間は資産じゃないよ、みたいな使われ方をする。

 

しかし、これは結構危険というか狭すぎて、金銭的な価値に変えられるものしか、カウント出来ない人をたくさん作ってしまってる気がしてきた。

 

自分もそうなのだけど、例えば、田舎にいると少し違う部分も見える。

 

知り合いのおばちゃんは、実家に帰るだけで美味しい野菜や果物をたくさんくれるし、都会にいるよりも低い金額、生活コストで暮らしていくことも可能である(それはもちろんこちらもお返しするのだけれども…)。

 

それらのコスト、もらったものはおそらく金銭価値に換算されず、すなわちGDPにも反映されない。

 

金銭価値を産まなくても、金銭価値に換算される信頼や信用も、資産と言えるのではないか?という信頼経済、信用経済とかいうアレだ。

 

 

金銭評価されてないものは、リサーチされてない中小型株みたいなもの

(よく分からない方は、この段落読み飛ばしてください…。)

 

自分の領域に近いものでいうと、金銭価値に換算されていないものは、あまりアナリストのいない企業の株に似ている。

 

どういうことかというと、たくさんのアナリストがチェックしている大企業は様々な観点から分析され、いい意味でも悪い意味でも丸裸になる。

そうすると、予想される業績もある程度読めるものになり、一定のところに収斂していく。

一方、アナリストがあまりチェックしてない中小型の企業だと、まだ評価され尽くされておらず、見方がまだ定まってない分、株価もアップサイドもダウンサイドも大きくなりがちだ。

 

だから、投資しがいもあるというものではあるが…。

 

 

金銭価値として評価されづらいものを提供するということの意義

例えば、野菜の値段を考えてみる。

 

キャベツの値段は地域や大きさ、などによりある程度異なることはあれ、その値段はある程度確認できるし、そこから大きくずらすことはない。

 

一方で、前述の例えばパーティに呼ばれた時の後日でのお返し、みたいなところには、相場みたいなものがあまりない。

 

一歩譲って、相場があったとして、そこの価値にどの程度+αして返すかは、時間が経てばたつほどちゃんとしようと思ったり、そのつけた価値が自分がそれをどう思っているか?が表れるという意味で、自分自身の評価に結びつくと考えた時に、高い値段をつけざるを得ないのではないか。

 

つまり、キャッシュレスで5%還元とか、そんなしけたものではなく、自分の価値を高めるためにもある程度乗せる、相当程度乗せる、というものに、お金を使っている側はもちろん金銭的な価値に換算しても、リターンは大きくなるだろうという事。

 

ここで言えるのは、金銭的なリターンとして標準化されてない分野でいかにお金を使って、その見返りを期待するか?みたいなことが、ものすごくレバレッジの効く行為なのではないか?ということだ。

 

どこまで計算してやるかは別にして、まずはgiveしてみることの大切さの本質を見た気がする。

やや下世話な話で申し訳ないが…。