部署異動に伴う投信直販サービス業務からの卒業のご報告

この度、2016年11月(個人的な構想としては、もっと前ですが…)くらいから、事前検討、準備、ローンチ、足元まで運営等に関わってきた、投信直販サービスmattocoの業務から卒業する事となりました。

  

このサービスの検討段階、あるいは現在進行形でお世話になっている皆さま方におかれましては個別でご挨拶したかったのですが、人数も多すぎていつまで掛かるか分からないので、一旦この場を借りて感謝申し上げます。

 

時には失礼な態度でご迷惑をおかけすることもあったかと存じますが、それでも何とかやって来られたのは、皆さま方に最後まで見捨てられなかったから、辛くても何くそと歯を食いしばって頑張ってくれたから、またサービスを良くしようと本音でぶつかっていただけたからだと確信しております。

本当にありがとうございました。

  

 

ま、平たく言えば単なる部署異動なので、他の人からしたら何てことない訳なんですが、自分としては、(社内)起業、イントラプレナーのつもりでここ数年の人生をかけてやってきた事なので、「なぜ今なのか、あぁそうか、なんか悔しいなぁ、まだまだこれからなんだけども…」と虚無感その他色んな感情が溢れ出し、上司からの話もまともに聞けませんでした。

 

元々、会社というよりも、このビジネスに拘ってやってきたんですよね。

正直起きてる時間中ずっと考えてましたし、このビジネスが軌道に乗るまではと意識し続けてきたので、そこまでは緊張を切らないように走り続けよう、と思ってました。

 

だから、自分で終わりを決める事はあっても、外から終わりを告げられるとは思っていなかったというのが本当のところです。

ま、普通に考えれば認識が甘かったと言わざるを得ず、これは自分でリスク取ってる起業家と、サラリーマンの違いだなと改めて認識させられました。

(そもそも、起業家でも業績ダメなら交替させられるのだろうし、言い方違うかもだが…。サラリーマンの分際で、自分のビジネスとか言っちゃダメだった。調子乗りすぎてましたね(笑)…。)

 


だから、上司から表面的にはどんなに良いことを言われても、この自分の中にある複雑な感情を納得させるものは何一つなく、(ここでは詳細は書きませんが、)言われるだろうと分かっていたにも関わらず、それへの心の整理など準備できていなかった自分自身の事が笑えてきて、言葉も耳に入ってきませんでした。

 

もちろん、今まで信頼して任せてくれた直属の上司には大変感謝しており、上司が悪いとか、そういうことを言いたいのではありません。

むしろ、新規事業といういわゆる会社の中での火中の栗を拾い、その中で色んなものから自分達を守り、任せてくれたにも限らず、その期待に添えなかった自分への不甲斐なさしかありません…。

また、そんな上司に対して悪態しかつけない自分自身はもっと許せない…。

悔しくて、悔しすぎて、久しぶりに仕事で涙出てきましたね…。

自分の思い入れが強すぎたんですね、きっと…。

 

 


でも、ほんとに面白い事に関われたなと。

色々振り返ってみると、学びも多かったなと。

 

投資信託の運用会社による直接販売ビジネスの立ち上げに関わり、簡単に言ってしまうと、投資信託専門の証券会社を作ったのですが、B2B(銀行や証券会社を介して販売する)の投資信託ビジネスだけでなく、B2C(お客さまに直接売る)に取り組む中で、決済システムから金商法や犯収法、その他様々な範囲を網羅的に見られた事は、自分のこれまでのキャリアを総括するような感じで良かった。

 


・今まで以上に、金融にまつわる規制の多さを感じさせられた中で、その中でどう法律を解釈し読み込めばやりたい事を実現できるか?

特にうちの事務部門やコンプラの人達は大変優秀で、その方々に助けていただきながらチャレンジングな課題に取り組めたのも面白かった。

やりたいとアイデアを伝えればすぐに集まって時間を割いてくれ、親身になって考えてくれた。本当に周囲の人の協力には感謝しかない。

 


・抽象的に言っても、ゼロイチのフェーズを一度経験出来た事は大きい。計画通りにいかないこともたくさんあったし、やってきた事がやり直しになってしまうことも多々あった。

システムで言えば要件定義の大切さは痛いほど身にしみたし、急がば回れは本当にそうだった。関係者が多くなる中で、多少スピードを落としてでも大事なところでの合意形成をサボると後でとんでもないことになるというのを肌で感じられた。

 

・本格的なシステム開発も自分にとっては初めてで、フロントやインフラとか、自分達のビジネスが、様々なシステムのメンバーによって支えられているという事が、身をもって感じられたので、今後ハデなことをやる場合であっても、裏方の人達への感謝は忘れてはいけないと身に沁みた。

特にプロジェクト途中からジョインしてくれた優秀な同僚には、そういうシステム開発のイロハから教えてもらえ、感謝しかない。今更こんなレベルから話さなきゃいけないのはめんどくさかっただろうに。

 


他にもまだまだある…。

これから時間をかけて、自分なりに総括してみたいと思います。

 

 

私はそんなに器用な人間でもないので、他の事をやれと言われても、今すぐには全くその気になれない状況でして、切り替えや自分を見つめ直すためにもしばらく充電が必要だなと思っています。

といっても、サラリーマンですからもちろん毎日会社には行きますが…(笑)。

 


今後やれと言われている事もあるので、新たなネタを探すためにも様々なリサーチが必要。

ちなみに、今後やれと言われているのは「オープンイノベーション」みたいなこと。

そもそも、うちは他社と本格的な提携とかしたこともあまりなければ、グループのアクセラレータへの関与もまだまだ弱いし、本気でそういう事の必要性を感じているのかも正直言ってよく分からないし、そういう文化を変えるところからやらないといけないとしたら、相当な課題しかない…。

ただ、やる前に考え過ぎても仕方ありません。

とにかくある程度の期間を決めて、足掻くだけ足掻くことにします。

ネタによっては、会社の中でやるべきなのか、そうじゃないのかはまだ分かりませんので、ネタの範囲は狭めずに検討していきたいなと。

なので、同業でない方と会う時間をもっと増やしたいと思っています!

この人とあった方が良い、この本読んだ方が良いとかオススメあれば是非!

  

 


一方、視野を広げると同時に、今回得た経験を活かして新たなチャレンジが出来ないか?というのもあります。

(もう一回、直販ビジネスの立ち上げをしたいということではないので悪しからず。)

周りの友人が社長となって数十億の資金調達しながらビジネスに邁進している一方、自分はまだまだダメダメですし、今回の事で自分自身の今時点でのダメな所や改善点もたくさん見えました。

そのためにも、自分の視野をもっと広げたい。できたら、ベンチャーや大手等関係なく、ゼロイチのサービスを立ち上げた後のキャリアについて見識お持ちの方の話など聞いてみたいです。

 

もちろん、ビジネスを成功させたというには程遠いですし、上場やバイアウトをさせたわけではないです。

だけど、自分がやりたい方向にハマれば圧倒的な当事者意識を発揮できるという、自分の強みにも気付くことができましたし、現時点では全く見えないものでも色んな人に協力得ながら何とか形や方向性を作っていく時のメンタリティも結構あったかもなぁとか。

これからはこういう自分の得意な特性を活かせるゼロイチみたいな場所で頑張って、もっと成長したいなぁと身をもって感じたからです。

 

 


ライフネットの立ち上げから経営を長年やられた後に大手保険AIAに移られた岩瀬大輔さん、THEOのCOOされた後にcoinbase日本法人の代表をやられている北澤直さんとか、金融分野の中では勝手ながら注目していますし、

シリアルアントレプレナーとして有名な木村新司さんとか、光本勇介さん、けんすうさんみたいな人達に憧れるところもあり。

とにかく、色んなインプットを意識的にしてみたいなと。

 

 


ちなみに、mattocoのサービス自体は、優秀な後輩達が立派に引き継いでやっていってくれると確信しています。

まだまだやらないといけないことだらけのステージで、先に抜けてしまうのは申し訳ないなと思っていますが、ご心配いただける皆さまはぜひ口座を開いていただき(笑)、引き続き叱咤激励いただけましたら、幸いでございます。

 


新しい事に取り組むということは、それだけでも逆風を産みます。

常に味方ばかりというわけでもなく、また消費者は冷静かつ温かくも厳しくサービスについてもコメント頂けますし、最初はその言葉1つ1つに傷ついたこともあります。

(自分って意外とナイーブ?(笑))

 


でも、その逆風の中でしか体験できない事をたくさん見てきました。

今では、色んな方からのコメント(それは、LOVEだろうが、HATEだろうが)を冷静に見られるようになりましたし、言ってもらえることの幸せを噛みしめられるようにもなりました。

 

なお今後、私が直販関連で何かコメントする事は、新しい観点や着想で考えて進めていく後輩達の邪魔にもなりかねないため、極力控えるつもりです。

ご了承くださいませ。

 

 

本当にありがとうございました。

皆々さま、くそお世話になりました!

引き続き、色々とお世話になります。

大学で研究されているマーケティングの最先端に触れて思う事

金融機関でイントレプレナー見習いみたいなことをやっています。

新規事業に取り組むにあたり、マーケティングをゼロから勉強しなおそうということで、月1で足立さんの無双塾という勉強会に参加しています。

 

足立さんはこちら。

[https://www.amazon.co.jp/dp/B07K1SHXLM/:embed]

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、こちらの書籍をご覧いただければとてつもない方だというのはお分かりいただけると思います。

圧倒的な経験値とそこから得られた知見を我々世代に還元していただき、夜はバーでのカラオケまで、勉強にならないことがありません(笑)。

 

 

今回は一橋大学のICSで教鞭をとられている藤川先生。

内容の概観は以下のURLが参考になります。

[https://www.dhbr.net/articles/-/5052:embed]

が、圧倒的な情報量や新しい見方(先生の言い方では「レンズ」)を、ものすごい熱量と引き込まれるようなプレゼンで直接生で体感できたのは非常にためになりましたし、自分の中で言語化できていなかったモヤモヤのいくつかを解消できたのも良かったです。

この熱い気持ちが冷めてしまう前に考えたことをとりあえずブチまけておこうというのがこの文章です。

 

※完全に個人的な意見なので、会社も関係なければ、今回の先生の講義そのものでもないことはご了承ください。

 

 

①持たざる経営という考え方が異次元に進んできた

学生の頃、ホリエモンの本をいくつか読んでいました。

どの本か忘れてしまったのですが、起業するにはどういう職種がいいのか?みたいな話がありました。

その時に書かれていたのは、確か在庫を持たない、工場を持たない、身軽な商売で仕掛けたほうがいい、確かそういう内容だったと記憶しています。

当時はモノを作るにしてもソフトウェア的なものか、概念的なものでお金を取れるようにすればいいのか、くらいに考えていました。

 

しかし、そこから10年くらい経って持たざる経営というもののレベルが変わってしまいました。

今回の講義でも冒頭で触れられていたが、世界一のタクシー会社?のUberは一台もタクシーを持っていない、世界一のコンテンツクリエイターであるFacebookもほとんどがユーザ由来であり、同社はそれほど多くのコンテンツを作っているわけでもない、世界一のホテル?会社のAirbnbは施設を保有しているわけでもない。

 

確かに、街でUbereatsのドライバーを見た時にも同じことを思いました。

店の料理はUberが作っているわけでもなければ、その配達に使うレンタサイクルはdocomoのものだったりします。

つまり、借り物だらけで一つのビジネスが成立してしまっているということです。

そら、生産性高いですよね。

トヨタカイゼンだってそらすごいんでしょうが、トヨタの系列を含めたグループ内での最適化です。

しかし、Ubereatsは社会のリソースを有効活用しながら、自社のリソースの制約も無いわけです。

これを見て閉じた会社はますますまずいなと感じたのを覚えています。

新しいビジネスも生み出せずに、社内の人的リソースがダブついてるところは問題外です。

 

グループとしてアクセラレータプログラムを運営しており、少しずつオープンイノベーションという言葉が市民権を得てきたものの、新しい事をやるために組む、スタートアップがスケールするために大手と組むというレベルではまずいなぁと。

それ以上に、例えば企業同士で何かをやる際にも、合併とかそういう重たい事をやるのではなく、API連携で滑らかにサービスをつなぐように、自社内にとらわれないリソースを如何につなぎ合わせるかが重要となってきていると感じます。

 

最近、いろんな外の人達と話していて、ふと感じることがあります。

それは形式的に同じ会社にいる人よりも、何か面白いことを仕掛けたいと考えている社外の人の方が心理的にも距離が近く、議論がスムーズだということ。

もしかしたら、自分自身もそのようなスムーズなサービス連携の中に少しだけ身を置くことができているのかもしれません。

 

 

バリューチェーンという考え方への違和感

世の中にはB2B、B2C、B2B2Cなど色々なビジネスモデルがあります。

が、そもそも社内のリソースを使ってモノやサービスを作って、それを顧客に届けるという、かつて当たり前のバリューチェーンが壊れてきているという話がありました。

 

今回紹介されたケースの一つで、コマツのKOMTRAXが面白かったです。

[https://www.komatsu-kenki.co.jp/service/product/komtrax/:embed]

 

コマツは皆さんもご存知の建機メーカーですが、このKOMTRAXというサービスでは、使っている建機のデータや位置情報が全て管理されています。

 

例えば、夜中どこかの国の工事現場で一台の建機が動き出します。

動き出した建機は、車道を走り、やがて少し移動したところで止まります。

建機に備え付けられたカメラ画面に切り替えると、目の前にはATMが見えます。

 

次に起こることは誰でも予想がつくわけで、そこでコマツはこの建機の電源を遠隔で落とすことができ、強盗を未然に防止することができるのです。

いわば、作ったものを提供するといった建機メーカーとしての領域を超えてしまっているわけです。

つまり、サービスを届けた後に関係し続けるということが新たな価値を生み、それを提供し続けられることが求められるということだと思っています。

 

自分も今いる会社がB2B2Cでサービスを提供している会社なのですが、こういった例を見るにつけ、Cつまり最終顧客と使用価値を共有することの重要性は意識していたので、この3月に改めてB2Cのサービスを立ち上げました。

まだ立ち上げたばかりで、使用価値を共有するCを増やすところから始めなければいけないわけですが、既存の同業ではこういったことを提供できているところはまだまだ少ないと思っているので、そこは忘れず追求していきたいと思っています。

 

 

③レンズが違う場合、同じものを見ているようで全く違うものを見ている

実は、上記にも古い物の見方が隠れています。

それは、「既存の同業では…」というところです。

 

これも藤川先生の講演で触れられていたのですが、だんだん業種や業界みたいなものの境界がなくなってきています。

これを先生は、MELTという言葉を使って説明されていました。

 

大きい括りだと、第一次産業とか第二次産業とか第三次産業とかありますが、今や7割以上が第三次産業で、そもそも分類を作った時代から大きく変化してしまっています。

それに加えて、モノもサービスも作ってる企業とか、分類出来ない企業も増えてきています。

 

ずばり、大体成長が止まった企業にはこの古い前提を引っ張ったままのものが多いと思います。

業界のシェアとか、そもそも客が決めたわけでもない業界のことしか考えなくなった時点で、その企業は顧客ではなく、管理しやすい「業界」しか見なくなります。

 

業界を規定してしまえば、あとはマイケルポーターの戦略論の話になり、コストリーダーシップ戦略や差別化戦略を取ることになります。

しかし、それも業界というものを定義出来る、という前提で成り立っているのだという話です。

新しいビジネスを作れない企業などは、とにかく値段を下げ続けジリ貧になるというわけです。

 

どうしてそうなるのか?を考えてみると、その企業がいくら業界を定義したところで、異業種からどんどん参入してくる今の時代においては、もはや定義された世界での存在感など相対的なものになりつつ、結局は顧客に価値を提供する、顧客と共に価値を作るという、大前提の部分を見失ってしまうからではないでしょうか。

 

 

④既存の経済学が想定できない世の中に

これも一例に留めますが、例えば経済学では、限界費用がゼロ以上であることが前提として置かれています。

先ほど、例に挙がったFacebookでのコンテンツ製作費用は限りなくゼロに近づいているはずです。そうなると、限界費用を意識したプライシングからいわゆるフリーミアム的な世界になり、根本から覆されることになります。

 

今では、ソフトバンクADSL拡大期にモデムを配りまくったのを知らない世代も増えてきているとは思うものの、あの時代にフリーミアム的な発想、つまり既存のルールとは異なるところで戦おうとしたのはやはり凄いなと。

もちろん、結果としてうまくいったかどうかは後になってからでないと分からないわけですが、それでも大勝負を仕掛けるのであれば、無意識のうちに縛られている前提を取り外して考えることの重要性を再認識させられました。

 

 

正直面白い事例をこれでもかとたくさん紹介いただき、ほかにも書きたい事はたくさんあるのですが、今日はここまで。

上海のスタバreserve roasteryに行ってきた(2018年2月)

少し前の話ですが、上海にあるスタバのreserve roasteryに行ってきました。

直近ではイタリアのミラノにも出来たスタバのreserve roastery。世界中でも、シアトル、上海にあり、ニューヨークや東京(中目黒のドンキホーテの隣り)にもできる予定です。

 

上海の南京西路駅の近くにあり、建物は2階建。

夜ということもあり、結構荘厳な感じですよね。

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入り口からして、すごい。

扉がめちゃ重たい。

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壁には本などがたくさんレイアウトされた落ち着いた雰囲気。

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一階はパン屋、コーヒー関連。

スタバの中でパン屋とか見たの初めてかも。

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そしてギフトショップ。

一階の半分くらいのスペース取っていた気もしまして、横長パノラマ写真でも撮影してみました。

このスペースからして、この店は普段使いではないなぁと思わされます。

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一階、二階とブチ抜きのデカいロースター。

焙煎のスケジュールはまるで空港の時刻表。

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二階はお茶メイン?のスペース。

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ぐるっと店内を見渡したあと、一階でコーヒーを注文。

英語の出来る店員さんをさがせば、注文はなんとかなります。

ただし、全体的にお値段は高め。

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コンセントとかもなかったような気がして、ノマドワーカーが普段使いするようなスタバではなさそうですが、観光地の目的としても成立しそうな規模でした。

(実際に、この店を挟んで道向こう側に普通のスタバがありました。)

 

東京の中目黒にできたら、また人すごいことになるのでしょうか。

楽しみですね。 

 

中国に住んでいない日本人でもアリペイ 、ウィーチャットペイを使う方法(2018年2月時点)

いつも旅行の準備は直前。

2018年2月上旬、今回の上海も1週間前に飛行機をとったせいで、香港経由という謎のフライト。

おい、直線の方がどう考えたって近いだろと思いつつ、自分の準備不足を恨みました…。

 

今回の旅の目標は、2017年10月にラスベガスでおこなわれたMoney2020でも大きく取り上げられていた、中国の決済事情のイマをこの目で見ようということでした。

資産運用会社のしがないサラリーマンの私では、会社の出張で上海行きが通りそうにもなく、これは自腹で行くしかないなと決意したわけです。

 

本当は現地の知り合いとか、出張並みにアポイント先を抑えることが出来ればよかったのですが、いかんせん上海か深センかで迷っていて決めたのも直前でしたので、事前の準備はガイドブックを買ったことと、どうやったら現地でアリペイ 、ウィーチャットペイが開けるのかという部分だけを念入りに調べていきました。

 

ということで、今回の記事では、中国で勤務あるいは就学していない日本人が、どうやれば現地と同様のアリペイ 、ウィーチャットペイが使えるようになるのかという部分を中心に書かせていただきます。

あとは自分の準備不足でこういう失敗談もありましたよというのも合わせて書いておこうと思うので、今後行かれる方に少しでも参考になれば幸いです。

 

 

 

①本当は香港経由ということを利用して、香港SIMを購入する予定だったが、香港空港にはそんなもの売っていなかった。

10年前にも友人と北京、上海には行っていたのですが、まぁ別に携帯とか使えなくてもいいやーという感じでSIMカード等は持っていきませんでした。

今回は、私単独で乗り込むということもあり、何かの調べごと、あるいは中国語が全く話せないのと読めないので、少なくとも翻訳ツールが使える環境にはしておかないと厳しいなと思い、SIMカードを用意しようと思っていました。

(もちろん、VPN経由でもいいのだと思います。)

 

香港の空港でもそういうのくらい売ってるだろうなと思っていたのですが、どうやらガイドに確認しても、外に出ない限りはお土産くらいしか売っておらず、買えませんでした。

ということで、空港ではwifiは使えたものの、元なし、SIMなしで旅行を始めることになってしまいました。

 

 

 

②深夜に着いたはいいものの、中国元の現金を持っていないままタクシーに乗ったら、まさかのVISA、Master、JCBどれも使えず。

 

浦東空港(新しくない方、新しい方は虹橋空港)には深夜に到着。

交換所はすでにしまっており、私の手元には使えるはずのない日本円が数万円。

 

タクシードライバーにこのカードは使えるか?と英語で確認するも、通じず。

とにかく、ここへ連れて行ってくれとホテルの住所を見せる。

ドライバーのおじさん、オッケーとニコッとしドアを開けてくれる。

海外に来た初日はとにかく場所の雰囲気が分からないから不安だ。

しかも、真夜中で全く周りが見えない。

1人である。

そして、ホテル近くに着いて降りようとした時に悲劇は起こった。

「このカードは使えません…。」

「オーマイガー…。」

 

日本では絶対にやらないこういうベタなリアクションをやってしまいがちなのが、海外旅行というもの。

VISA、Master、JCBもダメ。

もちろん、PontaやTカードで払えるわけもない。

 

ここで私は暴挙に出る。

「すまん、ホテルに行ってなんとかするから一緒に来てくれと。」

そのドライバーは意外と慣れているのか、「オッケー」とあれ?英語通じてたんだと思いながら、一緒にホテルへ行く。

ホテルの人に向かって、チェックインする前から「すまん、現金がないから助けてくれ」というと、何を言っているのか?よくわからないみたいな顔をされる。

あ、焦りすぎて、変な英語になっているのか?と思ったが、何度やっても同じ。

向こうが突然ガサガサして何かを取り出したと思うと、「翻訳アプリ」。

日本語で打てと。

「現金ないから、交換して欲しい。」と打つと、理解してくれたようで、代わりに現金で支払ってくれました。

私はというと、カードでホテル代払うように、カードでホテル側へ支払うことになるのでした。

もちろん数%の手数料(彼らがクレジットカード会社に支払うであろう手数料分)は上乗せされてしまっていますが…。

 

 

 

③現金がないと、電車にも乗れないということで、意外と使えたのが、カードによるキャッシング。

さて、翌日。

アリペイ 、ウィーチャットペイを開設するために必要なものが2つ。

a)SIMカード

b)銀行口座

順番的には、SIMカード→銀行口座が正しいです。

ですので、まずは通信会社へ。

残念ながら駅までに通信会社の店舗が見当たらなかったので、観光がてら豫園の方へ。

しかし、手元に現金がないから電車にも乗れんと。

 

そこで、駅には大抵ある銀行ATMでクレカによるキャシングを活用。

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日本では絶対にやらないだろうなと思いつつ、手数料は多少かかるものの手元に現金ないと仕方ないということで現金をゲット。

おススメしているるわけじゃないですので、悪しからず。

(ちなみに、銀行口座を作った際にいくらか預けないといけません。ですので、その分の現金も含めて大目に現金は用意しておいた方が良いかと思います。アリペイで使うプリペイドの原資にもなります。)

 

 

 

④チャイナモバイルで現地SIM調達へ。

豫園の近くにつきまして、チャイナモバイルでSIMカードを購入。

期間と用量のイメージを伝えれば、問題ないかと思います。

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僕はたまたまチャイナモバイルさんがすぐに見つかったのですが、どこでも問題ないかと思います。

 

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ちなみに、海外SIMカードを差す前には、自分のスマホ等のSIMフリー化は済ませておきましょう。

SIMカードを取り出すためのピンはスマホ購入の際に箱の中に入っていると思いますが、資料を止めるためのクリップの細いやつがあればそれでも代替可能です。

iPhoneであれば、右側にある穴にブスッとさせば、外側にポンと飛び出して来るあれですね。

 

 

 

⑤電話番号が出来たら、片っ端から現地の銀行へいき、口座開設ができるかを訪ね歩く。

まず、最初に聞かれるのが「どうして口座を開きたいの?」。

あんまり意図がわからず、素直に「アリペイ 」を使いたいからと答えていましたが、よく断られるケースでは、「こちらで一定期間仕事をするとか、勉強するとか目的がないと口座は開けない」というもの。

 

結果的には、4、5つ回ったでしょうか。

で、実際に開けたのは中国工商銀行さま(笑)。

まさに神です。

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先ほど開設した電話番号当てにSMSなどが飛んできますので、設定してから向かうこと。

 

氏名や国籍、パスポート等の確認後、見慣れない言葉として出てきたのはタックスコード。

正直、税金に関して何か聞かれることあるのかわかりませんが、私が伝えたのはマイナンバーカードに書かれていた番号です。

(2018年2月時点では、聞かれました。もしかしたら、昔は聞かれていなかったのかもしれませんが…)

 

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あとはパスワードを登録したり、出来たプリペイドカードをもらって終了です。

 

 

 

⑥開設できた口座に現金を振り込み、後はアクティベートするだけ。

口座開設時にいくらあずけますか?と聞かれるので、旅行中に使いそう

金額を現金で預けます。

(足りなくなれば、ATM等で預けることはできるのかもしれませんが…。)

 

アリペイを開いて、携帯番号などを登録してアクティベート。

 

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うーん、店でも、チャリ乗るのも、タクシー乗るのも、現金いらず。

実に快適ですよ。

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(ただし、電車乗るときのアプリは、現地の人じゃないと使えなかったぽいです…。)

 

 

 

表面的なKPIには意味がない、それは仕事でもゴルフでも

久しぶりのブログです。

 

最近ゴルフ練習に打ち込んでます。

もちろん、コースでは林の中にも打ち込んでます…。

それが忙しくて書けなかったというわけではないのですが、少しバタバタしてたのは事実です。

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最近はプロの人にも教えてもらいながら、栃木の山間コースで、崖超えや左足下がり、左足上がり、色んな場面で一つ一つ打ち方や考え方を習得中です。

やはり、練習場では体験できないことがたくさんあるので、上達度合いが違いますねぇ。

 

 

●単に100を切りたいわけでもない

ちなみにゴルフですが、河原コースでやれば100は切れるんじゃないの?とたまに言われるのですよね。

でも、僕にとっては、100を切るという事実も大事なのですが、それ以上に100を切れる人なら大体こういうこと出来るよね?という考え方や中身、再現性などが大切なのであって、簡単なところでやって、新たな課題も出てこないところで今の実力に満足するだけで全く意味がないと思ってます。

だから、 新しい課題が出てくると現状否定されている感じでイヤなんですけど、今の自分が正しいということを押し通すより、それをキッカケに一つ改善できたか、学べたかが大切なポイント。

ラウンドレッスンの時は、1回のレッスンで元取れるように?必ず10個以上は気づきを得られることを目標にしていて、行く前から普段の悩みをまとめたり、言われたことをメモしつつ、考えとかを先生にぶつけて検証するプロセスは大事にしてます。

 

 ●これ、ゴルフに限らず同じ

今の自分で出来ることばかりやってると、結局成長できず、どこかのタイミングで自分の能力が白日のもとに晒された時に、伸びてない自分に気づくということだけは避けたいです。

 

他にもよく仕事やそれに関する文句(自分にとっては問題提起のつもり)とか、いろいろ書いてるのですが、やはりその時点時点での自分の実力では解決できない課題だからこそ、イライラしたり、ムカついたり、めんどくさくなったりするわけです。

 

でも、それは今の自分の成長には欠かせないものでもあるので、一つ一つの事から逃げないで真正面から向き合おうというのが自分のスタンスです。

(ちなみに、書いているのは将来の自分への備忘録の意味合いが強い。この頃はこういう課題で苦しんでいたんだなと、あとで過去の自分に勝ててるかを見るメルクマールとして)

 

●相互理解のためにも、まずはスタンスを表明せよ

個人的には、「不動心」とか「心を整える」からはほど遠い人物でして、納得してないところは納得してないとその場で言わないと、言えない人、気づいてない人、何も考えてない人と全く同じだと感じています。

 

そのことが多少なりとも面倒なプロセスであっても、その次のプロセスには影響を与えるかもしれないし、とにかく何事も最後まで諦めない、という泥臭い方法が自分のキャラなんだなと思っているからです。

 

そうやって、違う考え方の人同士が議論するからこそ、より良いものを作れるわけであり、そこを分からないまま表面的な会議だけをするのはほんと意味ないなぁとも。

 

 

そんな事を考えつつ、本日もドライバー振り回しております。

中国ではスマホ決済が当たり前の時代に、どうして日本は現金利用比率が高いのか。

個人的にはほとんどの支払いをクレカで済ませるのですが、まだまだ日本全体で見た時の現金利用比率は高いと聞きます。

特段新しいネタではないものの、頭の整理がてら各種ニュース等の内容を引用した上で、私見をまとめたメモになります。

 

☆クレジットカード等の浸透度について

日本人のクレジットカード、デビットカード電子マネーなどの平均保有枚数は7.7枚で、アメリカ人の4.1枚を上回る(2015年、BIS傘下の決済・市場インフラ委員会(CPMI)参照の日銀レポート「BIS 決済統計からみた日本のリテール・ 大口資金決済システムの特徴」より)。 

日本ユニシスのレポートによれば、2014 年の日本での個人消費支出に占めるカード支払い比率は17%で、韓国73%、カナダ68%、オーストラリア63%、中国55%、アメリカ41%。

つまり、クレカはたくさん持っているものの、あまり使われてないという感じ。

 

☆日本における現金流通率について

日本の現金流通高のGDP比は19.4%で、ユーロ圏10.6%、アメリカ7.9%、イギリス3.7%と比べ突出して大きい。

北欧のスウェーデンノルウェーデンマークはいずれもGDPに対する現金の使用比率が5%以下。特にスウェーデンは1.7%と2%以下(全て2015年、前述日銀レポートより)。

※日本を「現金大国」にしている要因の一つは「タンス預金」だという日銀の指摘。

 

☆各国のキャッシュレス化に向けた取り組み

韓国;2017年4月、消費者が現金で買い物をした際のおつりを、直接その人のプリペイド、またはモバイルカードに入金し、つり銭を出さないようにする実験。

インド;現金社会である同国では、現金そのものが不正蓄財や脱税の温床になっていた。2016年11月にブラックマネー対策として一番高額な1000ルピー札(日本円で約1700円)と2番目に高額な500ルピー札を法定通貨として無効化。国内流通量の80%に相当していた高額紙幣が使えなくなったことでパニック化したものの、電子決済への流れができた。

スウェーデン;「現金お断り」のショップや飲食店が増え、交通機関はほぼカードオンリー、現金では鉄道やバスにも乗れない。銀行はもはや現金を置かないキャッシュレス店舗が大半を占める。クレジットカードや、「Swish(スウィッシュ)」などのスマホのモバイル決済アプリ。「Swish」はスウェーデンの6つの主要銀行が共同開発した決済システムで、携帯電話の番号と個人認証だけで自分の銀行口座から直接買い物や飲食などの支払いができるし、口座間の送金も簡単にできる。

 

発展途上国では、現金決済コストが高いため、よりキャッシュレスが進みやすい。また治安の良さも現金保持のコストを下げる。日本は相対的に狭い国土に豊富なATM網。同様のことは中国、インドでは不可能。 広大なアメリカでは配送モデルが日本と異なるのと同様。

 

https://hbr.org/resources/images/article_assets/2016/05/W160429_CHAKRAVORTI_WHERECOUNTRIESv2.png

出所:ハーバードビジネスレビュー「The Countries That Would Profit Most from a Cashless World」

 

☆現金比率を引き下げたときのメリット

●資金決済の効率化。現金の準備が不要、保有等も不要。

●少額コイン製造の費用が下がる。国にとってメリット。

●電子データ活用。ミス低減やデータ活用。

●セキュリティ向上の恩恵。現金なければ強盗もされない。データ履歴が残るため、マネロン対応にも。

※現時点では、偽札よりもカード偽造等による犯罪被害の方が大きい。

ドイツ銀行のレポートによれば、カード詐欺による損害と流通する偽札の金額の割合は10:1で、犯罪防止効果についてはまだ議論の余地。

エストニアのように全て自動化されてしまえば、会計士や税理士という職業がなくなる。

 

☆現金比率を引き下げるのはクレジットカードに限らない。

従来の振込、小切手に加えて、モバイル決済も増加。

特に中国では、クレカではなくアリペイ、ウィーチャットペイに。クレカの平均保有枚数も減少。

米国ではクレカ、デビットの利用率が高いものの、英国ではデビットが多い。

モバイル決済では即時引き落としを前提とすれば、クレジットカードのように回収リスクを想定せずに済むため、より低い加盟店手数料でサービス提供が可能。

 

☆あえて、クレジットカードにこだわるとすれば…。

❶海外からの旅行者増、オリンピックに向けてさらにキャッシュレス化は進展

日本人でも海外旅行に行く人はクレカの便利さを体感する。ただし、デビットが代わりにに普及する可能性もある。日本の国民性に合うのはどちらなのか。当座は両にらみ。

 

❷場所を限定してキャッシュレス化を進める

たとえば、少額決済の多いコンビニでのポイント付与をカード側に寄せる。LAWSONでは75%以上が現金払い(2017年5月決算発表より)。LAWSONは今銀行化に向けて準備中。タクシー等ではクレカのみならず、予約配送アプリで支払いまで完了。

 

❸金融機関とフィンテック企業によるオープンイノベーション

ユーザを持つ各チャネルが決済手段を提供。クレジットカードと提携。少額決済、中国のQRコード決済と近い領域。

本人確認なしに割り勘アプリ(収納代行)…paymo。

SNSによる支払い(資金移動業)…LINE pay。

本人確認なしにアプリ決済(前払式支払手段)…kyash。

※アリペイが日本本格参入するということで、日本企業も本気になりつつある?

 

❹クレジットカード会社としての試みは、加盟店追加と領域拡大

業種ごとに加盟店手数料は決まっているので、クレジットカード会社が出来ることの一丁目一番地。たとえば、少し前からクラウドファンディングや保険にクレカが使えるようになっているが、そういう領域を地道に増やして行くということ。

 

❺日本固有かもしれないが、特徴的なポイント経済圏の発展として

Tポイントやビックカメラポイントなど、各種企業が発行するポイント。ポイント一元化サービス等もあるため、これらが擬似的通貨としてさらなる存在感を持つ可能性あり。クレカポイントも含め、企業ポイントを前提とした購入活動の延長で、デビットカードやクレジットカードの利用拡大へとつながる方向はないか。

 

ビッグデータ活用による収益源の拡大

ビックデータ活用が盛んになれば、データ保有企業にとって収益源が増えるため、顧客還元等のキャッシュレス化を後押しするプロモーションも可能か。

ケースは少し違うけれども、米国では日本と異なりリボ払いが主流であり、クレジットカード会社は日本のクレジットカード会社と異なる収益モデルとなっている。毎回のフローに対しての加盟店手数料を引き下げても十分ペイするため、日本よりも相対的に低い加盟店手数料になっているとのこと。カード会社が仮に保有するビッグデータを収益化することに成功すれば、決済手数料の引き下げにつながり、加盟店側にとっての利用促進につながる可能性も。

 

Apple Payみたいな媒体が利用を活性化

カードの非保有が多くの枚数をもつ日本人にとってはポジティブに働く?カードを端末に取り込むだけで、アップルが収益を得られるのは見ていてもすごいと思う。カード会社のビジネスモデルは関係者が限定されていると思っていたため、そこに入ってくる余地があるんだなあと。

 

❽ビジネスのサブスクリプションモデル化による影響

ビジネスがサブスクリプションモデル化されるにあたり、都度払いの頻度が落ちるため現金決済は自動的に低下。定期的な支払の多くはクレジットカードあるいは銀行振込によることが多いため。

 

 ❾口座アグリゲーションサービスとの親和性

マネーフォワード等の口座アグリゲーションサービスを使うなら、なるべくクレカや振込等のキャッシュレス活動のほうが連携しやすい。家計簿を作るために敢えてクレカで払うというのもあり。

マネーフォワードを例に取れば、厚生年金やDC(確定拠出年金)ですら一元化できる。

 

(参考)

http://news.livedoor.com/article/detail/13045266/

https://newsphere.jp/national/20170513-1/

https://hbr.org/2016/05/the-countries-that-would-profit-most-from-a-cashless-world

https://www.nissay.co.jp/enjoy/keizai/85.html

https://newspicks.com/news/2283727/

http://president.jp/articles/-/22449

https://mainichi.jp/articles/20170422/k00/00m/020/050000c

https://money-lifehack.com/diary/2300

http://www.meti.go.jp/press/2014/07/20140711002/201407110022.pdf

https://hajipion.com/2376.html

http://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/20170217.pdf

https://www.boj.or.jp/research/brp/psr/psrb170221.pdf

僕が「わかやま未来会議」を始めたワケ

ここ3年くらい、私が精力的に関わっている会について書いてみたいと思います。

一部の方は、私がよくFacebookにこのワードをあげるので、何か和歌山っぽいことやってるよね?という認識くらいはあるかもしれません。

たまに、それって何なの?と聞かれるため、この際一回まとめておくかということで、主催者の1人としてこれまでやってきた事や普段から考えてきたことをまとめてみました。

以下、興味を持っていただくキッカケになれば幸いです。


●そもそもわかやま未来会議って何?

検索するとFacebookのページやプレジデントオンライン、その他個人ブログなどが出てくるものの、HPすらないこの団体はなんだんだ?と。
まず、HPは準備中で中々できておらず、すいません。
頑張って作ります。

で、Facebook等に書かれている目的部分について、少しみておきましょう。

和歌山県出身の若手社会人及び学生が対象の講演会と交流会を実施。講演者は、和歌山県出身の経営者や著名人を毎回ゲストでお招きしております。講演会と交流会を通じて、参加者の更なる自己成長と参加者同士の交流を図り、故郷和歌山の発展を目的としています。」

少し堅い…。

これを分かりやすくいうと、「4カ月に1回和歌山を言い訳にして皆で集まろうじゃないか。そこで具体的な目標を持っている人がいればその人達を応援したり、具体的なものをこれから見つけたい人に対しては講演会のみならず、懇親会でのやりとりを通じてきっかけにしてもらおう」ということです。
だからこそ、懇親会に参加しないで帰っちゃうのは実にもったいない(笑)。

和歌山出身という書き方はしていますが、実際はヤマサ醤油の濱口さんのように企業のルーツが和歌山にあるという方もお招きしており、拡大解釈気味です。
これは、参加者についても同じことが言えまして、

過去の実例を示しますと
・親が和歌山出身だ
・和歌山の大学に通っている…どうやって参加してるんだというツッコミはさておき。
・和歌山の企業の東京支社に勤めている
・和歌山の人と付き合っていて、その相方と参加
という感じでもOKであります。

和歌山以外の方を排斥したいわけじゃないんです。
諸先輩方にお話をいただく際に、和歌山のこれから活躍する人たちにメッセージをとお願いしている関係もあり、和歌山の人がメインになっていると思っていただければ良いかなと思います。

和歌山のことを知ってもらいたいという意味でいうと、和歌山以外の人に知ってもらうことの方が意味あるじゃんと思ってます。
ですので、和歌山に所縁ない方でも参加いただけます。
ただ、大部分は和歌山に関係している人で作るというところはまだ維持しておきたいなと思ってます。

極力は和歌山との所縁を探して参加していただきたいですが、そうじゃない方もお声がけください。
当日も幹事スタッフがケアさせていただきます。

 


●どうして、わかやま未来会議は出来たの?

第1回わかやま未来会議は2015年2月の開催ですが、構想自体はその前からありまして、準備を開始したのは2014年の秋から冬ごろだったでしょうか。

当時、和歌山県庁の東京支社にいらっしゃった方、今も幹事をされている方などが世代を超えた飲み会で話しているときに、構想のタネが出来たと聞いています。
どの県もそうかもしれませんが、県出身者の集まる会というのはあることはあるんですが、ものすごく年齢の高い会が多くて、若い人達が来るような場所ってないんですよね。
そこで、気軽に若い人達が集まれるような場所があればいいよね、ということで「わかやま未来会議」は始まりました。

東京にいつつも、実家の和歌山のことを気にかけているんだけれども、どうにか関わる方法はないだろうか、応援することができないだろうか、また和歌山といっても広いですから、和歌山を改めて知るきっかけ作りが出来ないだろうか、というような思いってありませんか?
そういう思いも形にできる場所だと思っています。

 


●誰が主催しているの?

和歌山出身の30代メンバー数人が中心となり、またそれをサポートする方々とで運営をしています。完全なボランティアですが、講師の方と事前に打ち合わせすることができたり、継続的にいろんな方々と会えることは自分にとっても非常に刺激があります。
また私的な集まりではありますが、和歌山県東京事務所の方々にも、場所や講師の方へのお声がけ、その他様々な面でサポートいただいています。

こういう会を運営するくらいだから、ものすごく熱い思いをもっていないといけないのではないか?と、たまに聞かれたりします。
答えとしては、幹事それぞれ関わっているきっかけや思いは違うように思います。
こういう場を通じて、世界や社会で活躍できる人を輩出したいと思っている人もいますし、知らなかった和歌山をもっと知りたいという方もいます。
しかし、和歌山という故郷から離れているからこそ和歌山のために何か出来ることはないか?という気持ちは共通している気がします。

ちなみに、私は第1回から幹事として関わっているのですが、どうして関わるようになったのかといいますと、ちょうど構想段階の頃でしょうか、たまたま県庁に勤めていた知り合いから「東京で和歌山の若い世代を集めて会を開きたいんだけども、興味あるか?」という事でお声がけいただきまして、それが縁で今も関わっています。

 


●どういう人たちが参加しているの?

では、幹事側ではなくて参加者の側も見てみましょう。
毎回、概ね50〜60人くらいに参加いただいています。
平日の夜ということもあり、現時点でやや男性が多いかなという印象です。
小さい子供を持つ女性からは、週末のお昼時ならいけるのにーという声をいただいたりもします。

参加者を3つに分けていまして、
・中心的なターゲットとして、20代〜40代の社会人
・それをサポートするサポーターとして、50代以上の方々
・今後、中心的な参加者となることが期待される学生の皆さん
という分類をさせていただき、学生の皆さんは無料、サポーターの方には若干多めにご負担いただく形となっております。
ご協力ありがとうございます。

属性をいいますと、
・企業に所属する方々として、県出身者あるいは和歌山県関連の企業にお勤めの方々
・独立されて、ご自身でビジネスをされている方々
・講演いただく企業に所縁のある方々
など、幅広い形となっております。

一つ特徴的なのは、過去にご講演いただいた方々がお忙しい中お時間を割いてご参加いただけるようなケースが多いこと。
最近、開始前の講師待合室はさながら経済フォーラムみたいな感じになっています。
ほんと、すごい方々が気さくにご参加いただけるので、初めて参加される方は名刺交換等して驚かれる方が多いです。

また、20代〜40代が中心とお伝えすると、50代の方からは参加しちゃいけないのか?というお声を頂戴することが少なくありませんでした。
会の趣旨のところでもご説明した通り、特定の人を排斥する意図はないのですが、メインは20代〜40代というのはしっかりとキープしていきたいということ。
少し前からではありますが、サポーター制度という形を設けさせていただき、50代の方からも堂々とご参加いただけるようになりました。
サポーターの方々は後輩を応援したいという、非常に面倒見のいい方が多く参加していただけており、これもこの会の大きな財産となっているように思います。

 


●どういう内容なの?

基本的な流れは、県出身あるいは所縁のある講師の方をお招きしてご講演いただく第1部と、講師の方ならびに参加者による交流会の第2部となっています。
その後、幹事中心に語り足りないメンバーが赤坂見附にたまる第3部、そして電車をなくしたメンバーと幹事で第4部になることもあります。

過去の例を見ていただくのが早いかなとおもいますので、第1部だけではありますが、過去のプレジデントオンラインの記事をリンクさせていただきます。

第1回:(2015年2月20日日産自動車副会長 志賀俊之氏 リーダーを目指すなら修羅場を呼び込め! 日産・志賀副会長の「白熱教室」
[https://president.jp/articles/-/14777:embed]

第2回:(2015年7月27日)ミサワホーム社長 竹中宣雄氏 人より能力のない私が社長になれた理由
[https://president.jp/articles/-/16167:embed]

第3回:(2015年11月26日)神戸製鋼所社長 川崎博也氏 「会社をつぶさないように」懸命に考えるのが社長の仕事
[https://president.jp/articles/-/17045:embed]

第4回:(2016年3月2日)野村総合研究所会長 嶋本 正氏 想定外の社長就任、反骨の「二番手根性」が成長の原動力
[https://president.jp/articles/-/17738:embed]

第5回:(2016年7月7日)ヤマサ醤油社長 濱口 道雄氏 370年老舗のトップが語る会社が生き残る変化対応力
[https://president.jp/articles/-/18552:embed]

第6回:(2016年10月5日)積水ハウス会長兼CEO 和田 勇氏 「顧客満足」に本気で取り組めば商売は成功する
[https://president.jp/articles/-/20519:embed]

第7回:(2017年3月8日)平和酒造代表取締役専務 山本 典正氏 中田英が認めた酒造は”マニュアル仕込み”「経験と勘」には頼らない
[https://president.jp/articles/-/21834:embed]

第8回:(2017年7月24日)KCJ GROUP 社長 住谷 栄之資氏  63歳で「キッザニア開業」を決意したワケ
[https://president.jp/articles/-/22869:embed]

第9回:(2017年11月20日ハウス食品グループ本社株式会社 専務取締役 広浦氏 ハウス食品の"大番頭"が海外に懸けるワケ

第10回:(2018年2月21日)株式会社農業総合研究所 代表取締役 及川氏 年収1億円の農家を生む「直売所」の奇跡

 

また繰り返しになりますが、ぜひお越しいただいた際は、受け身の第1部だけでなく、第2部も合わせてご参加ください。
お酒が入ってからエンジンがかかり、面白い話が続出というのは、この場も例外ではありません 

あと番外編ではないですが、忘年会をしたり、個別メンバー同士でランチをしたり、先日は数人の有志が集まり和歌山を考える会を開いたり、メンバーの歌手によるライブを見にいったりと、会の中だけでは見えない皆さんの魅力が感じられるサブイベントなども増えてきています。

 


●次の予定など、どうやって知れば良いの?

基本的には、メールならびにSNSによる告知を行なっています。

メールは過去にご参加いただいた方へ1ヶ月前、1週間前くらいにお送りさせていただくケースが多いです。
またFacebookにも、公開ページである「わかやま未来会議」、非公開ページである「わかやま未来会議GP」でも同様に、日程などのお知らせを行なっています。

Facebook

・わかやま未来会議(公開)…誰でも参加可。
[https://m.facebook.com/%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%84%E3%81%BE%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E4%BC%9A%E8%AD%B0-757461594344013/:embed]
・わかやま未来会議GP(非公開)…参加者や紹介のみ。イベント以外にも和歌山関連情報がシェアされたり、参加者発信の情報があがったりする。

[https://www.facebook.com/groups/1478169052505283/:embed]

ただし、正式な申し込みは別途お送りするフォームに入力していただく形としておりますので、初めての方は特にご注意いただければと思います。

 


●手伝いたいとか、参加してみたい方へ

幹事を手伝いたいという場合でも、一度参加いただいてからご検討いただくのがよろしいかと思います。
また幹事とかは出来ないけど、友達連れて行くくらいならできるよー、という方も大歓迎です。

何か気になること等ございましたら、こちらのブログに返事いただいても構いませんし、上記のFacebookあるいは以下メールアドレス(wakayama.miraiあっとまーくgmail. com)にコメントいただければと思います。
Facebookが一番レスが早いと思います。

 

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。